平成29年8月度 第3回北方四島交流訪問事業・国後島
今月の報告は、8月25日(金)〜28日(月)にかけて我が国 固有の領土である北方領土『国後島』を訪問しましたので簡単にご報告します。
私は平成26年に初めて国後島を訪問しました。今回の訪問では、前回訪問時と比べて豊かな自然が残る一方で 移住優遇政策によるロシア本土からの移住島民が増えているなと感じました。またそれに伴い公務員が多く配置されているなとも感じました。 島民が増えていることによる環境変化としては、ゴミ問題がありました。それは焼却施設がなく放置され、土壌が汚染されている問題です。ゴミ減量化を図る上でのインフラ整備は、衛生面でも急を要するなと思いました。女性の皆さんからは、保育所が足りない、クリーニング屋が無いといった話が聞かれました。他にも生活に密着した公共部分について改善の期待感がありました。
産業は、日本人が居住していた頃からの水産加工業が大半を占めており、公共インフラの整備が急がれるなと感じました。
8月7日で内閣府大臣政務官を退任しましたが、所掌であった北方対策は、視察を終え改めて粘り強く進めていかなくてはならないと思いました。
事業の概要
- 目的
- 領土を含む日本・ロシア間の平和条約締結問題が解決されるまでの間、相互の理解増進を図り、問題解決に寄与するための訪問
- 事業団体
- 北方四島交流北海道推進委員会
- 方法
- 旅券、ビザ(査証)は不要で、団体での訪問65名まで
- 経緯
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- 平成 3年 4月: ゴルバチョフ大統領来日時にソ連側から提案
- 10月: 閣議了解(国内の枠組み設定)
- 平成 4年 4月: 四島交流開始
- 平成28年度までに343回、12,861人が訪問
日程
8月25日(金)
集合、出港(根室港琴平側岸壁)
〜到着、入域手続き(国後島古釜布沖)
〜国後島古釜布上陸〜表敬訪問(行政府)
〜散策(ロウソク岩)〜宿泊(友好の家)
8月26日(土)
地区図書館・古釜布中学校・郷土博物館を視察〜古釜布日本人墓地(墓参)
〜住民交流会「第1部 ゲーム大会、第2部 意見交換会」(地区文化会館)
〜夕食を含むホームビジット〜宿泊(友好の家)
8月27日(日)
消防署、スポーツ健康施設「アファリーナ」を視察
〜正教会を視察〜木のスプーン絵付教室(友好の家内カフェ)
〜ロシア人と一緒に市街地散策〜夕食交流会、宿泊(友好の家)
8月28日(月)
友好の家出発、古釜布港へ移動〜はしけ〜乗船〜出域手続き(国後島古釜布沖)
〜国後島古釜布沖出発〜解団式(船内)〜根室港入港、下船・解散
〜記者会見